海外事業部の取り組み
初めまして。9月からNeedsの仲間に入りました、救急救命士の大城です!
海外事業現地担当として、カンボジアで一般市民への心肺蘇生法の普及活動をしています。
私は2018年に救急救命士の国家資格を取得し その後 特定非営利活動法人Japan Heartのインターンとして団体が建てた カンボジアの病院で約10ヶ月間活動していました。 現在は首都のプノンペンで心肺蘇生法の普及活動をしながら日系企業で働いています。
なぜカンボジアで、そして心肺蘇生法なのか。
去年のインターン期間中に体験したことがきっかけでした。
カンボジアは19歳の時2週間のインターンをしにきたのが初めて。 その後、救命士の国家試験を取得し就職をする前に 1年というスパンで国際協力に関わってみたいと思い 長期インターンとしてカンボジアに戻ってきました。 インターン中、新卒の私でも救命士として役に立てることはないかと 考えて始めたのがBLS普及活動でした。
院内ではカンボジア人スタッフ向けに定期的にBLS講習会・テストを開催し認定書発行と、一般市民向けに応急手当てと心肺蘇生法の講習会を開催していました。
ある日カンボジアの社会福祉省の方々へ心肺蘇生法の講習会を開催しました。
そこで受講者に言われていたのが『心肺蘇生法を習っても
周りの人に盗難だと勘違いされてリンチにあうので
倒れている人には触れない』という意見。
倒れている人を助ける・処置をするということよりも
財布や携帯をとるという方がまだまだ数として多いのでしょう。
安全に処置をする土壌が整っていないのです。
様々な伝統療法も、正しい医療処置の普及の課題となっています。
40年前のポルポト政権で知識層が大虐殺され国内の医師が減り
医学部を1年で卒業させるという過去があったため
医療の質は低く国民からの信頼も未だ低いままです。
そのため、病院に行くことよりも昔から言い伝えられている処置や
おまじないをし、状態が悪くなって病院に運ばれてくることもしばしば。
もちろん誰だって命を助けたいという気持ちはあります
それは日本もカンボジアも変わらないのです。
ただ、正しい処置があることを知らない人が多い。
正しい知識がないために亡くなってく命がまだ、カンボジアにはあるのです。 私はそれが悔しくて、どうにかしたい、見過ごすことはできないと思い カンボジアに残りました。 正しい知識を広めたい。 悪化して病院に行く・手遅れの状態で病院に行くのではなく 自分や家族でできることがありますよというのを伝えていきたいと思っています。
現在は企業への心肺蘇生法の講習会を開いたりやSNSを使った活動を行なっています。
まだまだ、未熟者の私ですがカンボジアの子ども達の未来が少しでも 明るく安心できるものになるように。 交通事故が起こった時、市民から医療機関へ 命が繋がれていく未来が近くように、活動していきたいと思っています。
海外事業部、頑張っていきます!!
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